焼け焦げた匂いのする大地を進んでいると、1人の少女と出会った。
彼女の名はローイ。
武装キャラバンの隊員として、バイルーンの町を守っているそう。
どうやら私は、スルビニアとの抗争地帯の最前線に迷い着いてしまったようだ。
話をしていると、おもむろにローイは私に仕事を頼んできた。
今 武装キャラバンでは町の守備に手一杯で、他の事にまで手がまわらないという。
特に急ぎの用事も無い私は、しばらくここに留まり 仕事を手伝うことにした。
そして、まず最初の仕事は、
崩れ落ちた聖堂から、聖杯を取ってくる事だという。
なんでも、不思議な力のある聖杯で、キャラバン隊員の誰も触れないのだそう。
ローイの後ろの聖堂、
かつては壮麗な建物だったと思われるが、
その面影も無く今は崩れ落ちた塊となっている。
瓦礫となった聖堂に近づき、目を凝らすと
奥にうっすら光る何かがある。
瓦礫を崩さぬよう慎重に、手を伸ばす。
そして、聖杯を手に入れた。
聖杯をローイに渡すと、彼女はすぐに駆け出し行き
すぐ聖杯を手に戻ってきた。
司祭様言うには、聖杯は私に持っていてほしいという。
そして、女神ソフィス様に会ったら使いなさいと。
私は 聖杯を受け取り、
バイルーンの町へと向かった。
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